ミスミソウ ネタバレ 漫画紹介(押切蓮介・精神崩壊ホラー)

押切蓮介の「ミスミソウ」がとても面白かったので、たくさんの人に紹介したいです

アフィリエイトの基本 <各話あらすじ>【目次】

ミスミソウ 第15話 あらすじネタバレ

 

 

 

【第15話】

 

 相場晄(あいばみつる)は自室で昔を思い出していた。

 

 

 

 

 晄の父親は、暴力的だった。

 

 幼少の晄は、毎日、父親に殴られる母親を見て育った。

 

 

 

 殴られながら、母親は笑っていた。

 

 

 

 父親は殴りながら言う。

 

 

 

 「母さんは笑っている。父さんと母さんは仲良しなんだ」

 

 

 

 しかし、晄は母親の涙を見た。

 

 幼い晄にはどう受け止めていいのかわからなかった。

 

 

 

 

 

 

 そんな夫婦関係は、晄が中学生になっても続いた。

 

 夏のある日、いつものように父親は母親を殴打したいた。

 

 

 

 両親は仲良くしているのだ。

 

 そっとしておけばいい。

 

 

 

 いつもなら、そうやって受け流していた。

 

 しかし、この日、晄の中で何かが覚醒した。

 

 

 

 

 

 気がつくと、晄は父親の背中を

  カッターで切りつけていた。

 

 

 

 

 

 その件以降、晄の父親は蒸発した。

 

 母親は、それ以来、無気力になった。

 

 晄は自分が母親を支えなければならないと思い、甲斐甲斐しく世話をした。

 

 

 

 

 そんな晄に、母親は辛辣な言葉をかける。

 

 

 

 

 「お前を生まなければよかった。

 

  父親がいなくなったのもお前のせいだ。

 

  お前が台無しにした。死ねよ

 

 

 

 

 

 それを聞いて、晄の心は完全に歪んだ。

 

 母親を殴り飛ばした。

 

 母親の目は、かつて父親に向けていたものと同じ目だった。

 

 

 

 

 「母さんは、殴られるのを待っていた。

 

  殴られることで、安心していた。

 

  俺が母さんを守るんだ!

 

 

 

 

 晄は母親を愛するがゆえに、母親を殴り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 春花は祖父と一緒に、妹の祥子の見舞いにきていた。

 

 春花は、東京に戻って生き直すことを祖父に伝えた。

 

 その心の中には、ある晄の言葉があった。

 

 

 「東京で一緒に暮らそう」

 

 

 もちろん、実現できないとわかっていたが、それでも心強かった。

 

 春花の心は、晄の言葉によって前向きに変わったのだ。

 

 

 

 

 

 確かに変わった。     春花の心は。

 

 

 

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