ミスミソウ 第13話 あらすじネタバレ
【第13話】
佐山流美(さやまるみ)は確かめずにはいられなかった。
学校裏の廃材置き場で春花に自殺を迫ったあの日以来、放火に関わったクラスメイトが6人も姿を消した。
そのうちの1人、真宮裕明(まみやひろあき)は、放火で家族を殺された春花が復讐をしていると推理していた。
だとすれば、放火首謀者の
自分は、確実に狙われる。
しかし、心のどかではまだ「まさか」という気持ちがあった。
確かめずにはいられなかった。
流美は、廃材置き場にやってきた。
ここ数日で降った雪が積もり、辺りは新雪で覆われていた。
流美は雪を退け、廃材を一つ一つどかしていった。
大きなビニルシートをどかしたとき、流美は真実を確信した。
言葉にならない悲鳴をあげる。
シートの下には3体の遺体が転がっていた。
損傷が激しく変わり果てていたが、間違いなく行方不明になっている橘吉絵(たちばなよしえ)、三島ゆり(みしまゆり)、加藤理佐子(かとうりさこ)だった。
警察に通報しようとしたが、放火の件が明るみに出ることを恐れ、通報できなかった。
家に帰った流美は、寝床に潜り、恐怖に震えた。
その間、何かにすがるように、小黒妙子(おぐろたえこ)の番号をコールし続けていた。